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概要

20150218-0005-001

第 1期 2011(平成 23)年度 15じめ受講者は雨が気にならないようで、熱気さえ感じられます。山鹿市から運んできた100個ほどの石材の中から、師匠が選定した石材を軽トラックに積み池の脇へ運ぶのですが、緑地広場内の小川に架かる橋の幅が狭いので、運転には細心の注意が必要です。 実習橋は池の南北方向に架ける予定です。支保工に輪石を設置する準備<11月1日 同レポート> 2週続けて土曜は降ったりやんだりの雨模様。しかし、受講者は10月29日朝8時に集合。第10回講座の実習内容は、輪石加工と橋脚北岸の基礎加工作業です。 輪石加工の作業は、緑地公園内の石材置き場で行われました。切り口21㌢角の石材の左右それぞれを削はつって、輪石用に加工するわけです。チョークの線に沿って、まず平ノミを石材に当て、その柄の側をハンマーでたたいて面つらを削り、その後石材の凹凸をボタで小刻みに線を入れるように叩たたき、浮いた石の粉を手で払う作業を繰り返し、輪石の接合面を整えていくわけです。 その作業を続けていた受講者の一人が「腕が萎えます」と言うので、私は「筋力トレーニングが必要ですね」と言ったが、石工作業は万事このようなことの繰り返しなのかもしれない。受講者の一人は、輪石の側面を5㍉削り落とすために午前中をかけて3本分の作業を済ませ、竹部師匠に「先生、見てもらってよかですか」と確認すると、側面の仕上げを見た師匠は、白いチョーク入りの墨すみつぼ壺*18で線を打って確かめ、「まだここが出とる」と、削り足らない箇所を指摘しました。実習橋の完成予想図←輪石の断面