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概要

20150218-0005-001

18 第1 章 肥後種山石工技術継承講座 経過報告*20 天端とは、石積みを積み上げた最上部のこと。を務めた際、西田橋の輪石の隙間から鉄片が出てきたことにヒントを得たもので、「鉄ではさびるけん、鉛を使って輪石を締めた」と師匠はその理由を語った。 その後、受講者たちは天てんば端*20 の高さ調整や、橋幅の不ぞろいな箇所をノミで削はつってそろえた。 ただ、木製の支保工をアーチ横方向へ引き抜くはずだったがうまくいかず、チェーンソーで切断して取り出した。この点は反省点であった。 翌日の熊本日日新聞には、この実習橋完成の記事が写真とともに掲載された。この後、橋の縁ふちに縁ふちいし石を並べたため、石材の重さが増し、より安定したアーチになった。親柱を立て、実習橋は完成。後にこの橋は、上塚委員長によって「遊ゆうすいきょう水橋」と名付けられた。完成した実習橋「遊水橋」