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概要

20150218-0005-001

50 第3 章 日本の石橋の現状第3章日本の石橋の現状石造アーチ橋の約9割が九州・沖縄に集中 日本の石橋を守る会は、これまで会に寄せられた全国各地の石橋*1に関する調査報告を集め、公式Webサイト*2で「日本のめがね橋*3一覧?都道府県別?」を公開している。表1は都道府県別一覧*4のうち、現存と復元を合わせた石造アーチ橋の数を集計(2015年1月現在)したものである。 表を見ると九州における石橋の数が突出している。鹿児島467橋、宮崎180橋、熊本353橋、大分505橋、長崎174橋、佐賀55橋、福岡74橋で、九州7県の計は1,808橋。これに沖縄36橋を加えると合計1,844橋になり、全国2,062橋に占める割合は89.4%と、9割近くに上る。石造アーチ橋=めがね橋は、日本の中で九州・沖縄に集中している。*1 石造橋を石橋というが、石橋はアーチ構造を使って荷重を支える「アーチ橋」と、河床に垂直方向に立てた橋脚の上に水平方向に橋桁をわたして荷重を支える「桁橋」に分けられる。アーチ橋には、石材を使った石造アーチ橋のほか、レンガを使ったレンガアーチ橋、鋼や鉄筋コンクリート、木造のアーチ橋などもある。*2 公式WebサイトURL http://www.ishibashi-mamorukai.jp/*3 日本の石橋を守る会の公式Webサイトで公開している「日本のめがね橋一覧?都道府県別?」では、石造アーチ橋は、各地域で「眼鏡橋(めがねばし)」「目鏡橋(めがねばし)」「目鑑橋(めがねばし)」「車橋(くるまばし)」「太鼓橋(たいこばし)」「石眼橋(せきがんきょう)」などと、表記や呼び方が異なるため、「めがね橋」と呼んでいる。*4 都道府県別一覧表の作成には、1980年の本会発足以来の会員の調査・研究成果が基礎となり、現在も会員の活動によって情報が更新されている。ただ全国のめがね橋は、集中豪雨などによる流失が発生し、河川改修や道路整備に伴う撤去が行われていて、現状の正確な把握が困難であるため、「日本のめがね橋一覧?都道府県別?」は、そうした点を考慮した上で参照されたい。