ブックタイトル20150218-0005-001
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20150218-0005-001
56 第3 章 日本の石橋の現状*13 錬積(ねりづみ)は、石材と石材の接合面にモルタルを使用して連結する工法。石材の軸圧縮力と摩擦力だけで石材を連結する工法は空積(からづみ)と呼ばれる。空積で大きな構造物を造るには高度な技術を要する。モルタルは、セメントと砂、水を混ぜて作られたもの。これに骨材である砂利などが入ったものはコンクリートといわれる。*14 大分県の石橋の形状については、「日本のいしばし83号」(2013年8月10日発行)の「I?めがね橋」(上塚尚孝)を参考にした。 昭和期に入り、石造アーチ橋は太平洋戦争後まで、九州・沖縄を中心に各所で築造されていった。 日本の石橋を守る会のデータによると、石造アーチ橋の数(現存と保存を合わせた数)が100橋以上あるのは5都道府県で、大分県の505橋、鹿児島県の467橋、熊本県の353橋、宮崎県の180橋、長崎県の174橋となっている。錬積工法の壁石1919(大正8)年に架橋された大分県竹田市の「明正井路第一石拱橋」。石材の接合にモルタルを使用