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概要

20150218-0005-001

本物の技術を次世代につなぐ 83陣の指導の下、国内唯一の石橋構築・修復技術者養成事業は、はや5年目を迎えようとしている。 受講者は竹部師匠によって弟子として認められたが、その一人一人がやがては本人も弟子を育てる師匠となり、本物の技術文化を次世代に伝える「過去と未来をつなぐ懸け橋」となってもらいたい。いつかそのような日が来ることを心から願って、私の命ある限り世話をさせていただき、この事業に賛同された皆さまのお役に立つことで恩返しとしたい。 竹部光春師匠には種山石工の技術末まつえい裔として、まさに命がけで心と技をご指導いただいた。打ち合わせのたびに茶菓のおもてなしをいただいた師匠夫人が、2013年9月25日に永眠された。柔和な笑みで師匠に寄り添う夫人を偲しのび、心より哀悼の意を表したい。 そして、実習の様子をつぶさに描写しご寄稿いただいた上塚尚孝委員長、未発表の貴重な論文を含む石橋築造技術の未来への提言をご寄稿いただいた熊本大学大学院の山尾敏孝教授、講座を終始監修指導しお手伝いいただいた株式会社建設プロジェクトセンターの中村秀樹社長、国内初の石橋に関する講座の講師をお引き受けいただいた多くの先生方、スタッフ・関係者として陰に日なたにボランティアでご協力いただいた多くの皆さまに、衷心より深甚の謝意を申し上げる。 本誌の制作にあたり膨大な量の記録をまとめ、さらに聴き取り調査や事実の裏付けなど、気の遠くなるような苦労と忍耐をいとわず、正確かつ普遍的に有用な指導書として編集いただいた日本の石橋を守る会の中村まさあき広報部長には、その熱意と高い能力に至上の敬意と謝意を捧げる。(2015年2月6日)