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概要

20150218-0005-001

第 2期 2012(平成 24)年度 255.第一次解体 A 輪石を残して壁石・中詰め石のすべてを撤去する B 壁石は傷が入らないように慎重に取り外しを行い、運搬車両に積み込む際にも、荷台に緩衝材を敷く  などの養生を行う C 中詰め石に規則的な配列があった場合、作業を中断して監督員に報告し必要であれば測量・マーキ  ングを行う D 輪石のみが残った状態で、輪石全体を高圧洗浄機で洗い、土砂・浮遊物を撤去し、輪石の背面にあ  る詰め物、隙間に埋められ輪石を維持してきたものなどの調査・記録・保存を行う6.第二次マーキング A 輪石の背中に、上下流左右岸の位置関係を失わないようなルールを決め、固有情報をマーキングし、  記録する B 上下流左右岸から写真撮影をしておく7.第二次解体 A 輪石に隙間ができるまで、支保工の油圧ジャッキを均等に注意深く締め上げる。隙間は、要石の片側  に1㌢ほどでよい B 要石から順に、左右対称に秩序良く輪石を取り外し、指定地へ運搬し、順番どおり並べて保管する C 取り外しには、石材・コンクリート二次品専用のゴムの着いたキャッチクランプを用い、石材の損傷を  防ぐ8.基礎の確認 A 根石を撤去したのち、基礎の状況を調査し、石材を使用してあれば、測量・マーキングをして掘りあげ  る。さらにその下の状況も調査し、支持工の施工の有無を確認する。存在すれば、調査・記録をし、基礎  の状況を明確にした資料を作成する9.解体完了 A 清掃片付けを行い、監督員の検査を経て、次工程に引き渡す B 支保工は、復元時まで保管する C 温湿度・植物等による風化予防を行う反力石不要の土木工事が施されている<1月13日・20日 同レポート> 越年した須ノ前橋の復元工事は1月7日から再開。支保工に仮置きした輪石石材は、一度降ろして仮置きし、ほぼ誤りなかろうとの判断から石材の隙間に小片石材を埋める作業を受講者1人が行っていました。翌8日は2人で引き続き前日の作業を続け、その作業がほぼ終わったのか、試験的に支保工を下げてみることになりました。 支保工に取り付けられたジャッキを少しずつ下げると、上流側は約5㌢、下流側は10㌢下がりました。両側がなぜ違うのかという疑問が生じるものの、輪石と支保工の隙間からのぞくと、輪石各列の並びはいい。緩んで石材が落ちた箇所もないことに安あんど堵。 尾上さんたちはアーチの中央部に上がり、軽く跳ねています。私は支保工と要石の間を観察。上下左右へのがたつきの幅は5㍉ほどでした。 「そのがたつきは両橋脚部外側に3段分の階段を設けるのでおさまるでしょう」と尾上さん。 「明日は支保工を外して、輪石裏側を眺めながら修正作業をしよう」と受講者たちに作業予定を告げていました。