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概要

20150218-0005-001

第 3期 2013(平成 25)年度 27師匠不在の状況で石橋築造 第12?13回講座では、第7?9回講座で作業を進め、その後、宇城市の須ノ前橋復元工事が予定に入ったため、中断していた山都町の緑地広場A橋(踊ようすいきょう水橋)*5築造工事の再開である。同橋は、昨年架設した「遊ゆうすいきょう水橋」が架かるひょうたん型の池に注ぐ小川に架かる。反りが少ないので通行に都合のよい径間2.26㍍、橋幅1.5㍍の石造アーチ橋。そのアーチは扁平な「6分の1円」*6を描いている。 この橋は、昨年末の須ノ前橋復元工事以降、竹部光春師匠が体調不良の状態になっていることから、実技指導者不在の状況で工事を進めた。第3期 2013(平成25)年度 第3期肥後種山石工技術継承講座は2013(平成25)9月14日に開講。竹部光春師匠は依然、体調が完全に回復しないため第3期は世話役の尾上一哉氏と受講者だけで、実習を中心とする16回の講座が行われた。 しかし第3期目は、受講者本人の都合により3人が受講を辞退。また、翌14年4月に予定された5%から8%への消費増税による駆け込み需要、政府の大型経済対策(アベノミクス)による建設・土木工事の増加などの影響から、建設業や石材産業などに従事する受講者の職業が多忙となり、講座を予定した土曜に受講者全員の参加が困難な状況の中で進行しなければならなかった。 第3期 肥後種山石工技術継承講座カリキュラム  第1回 9月14日(土)  「踊水橋(A橋)解体・再築造」  第2回 9月21日(土)  「踊水橋(A橋)解体・再築造」  第3回 9月28日(土)  「踊水橋(A橋)解体・再築造」*4 上塚尚孝氏の記憶によると、宮ノ前橋は暗きょ内に隠れ現存、下須橋は撤去され現存しない。*5 山都町の緑地広場2基目の石橋はA橋と呼ばれたが、のちに「踊水橋(ようすいきょう)」と名付けられた。*6 6分の1円とは、真円の上部1/6を水平にカットしたアーチ状の曲線。施工前の緑地広場A橋(踊水橋)架設作業中の緑地広場A橋(踊水橋)