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概要

20150218-0005-001

石橋構築・修復技術者養成事業への期待 77(f/L=0.35)に正弦波を作用させて実験値と解析値の共振する振動数を比較した。図中の加速度応答倍率とは、基準の加速度に対する発生加速度の割合である。図より実験値のL/2点において、31.6Hz(f/L=0.2)、27Hz(f/L=0.35)が最も大きな共振する振動数であることがわかった。 アーチ輪石模型を振動台に用いた鉛直(垂直)方向、橋軸(水平)方向の加振実験を行い、正弦波加振実験と地震波加振実験によって模型の周波数特性を把握することができた。新たに開発した動的解析手法を用いて、2次元モデルの解析により応答加速度や振動数などを比較した結果、解析値は実験値と非常に良い対応を示した。(4)壁石を有する実石橋模型の載荷実験と損傷挙動の検討 写真3.8は、壁石の効果を確認するための石橋模型実験である。アーチ輪石のみを取り出した実験1、アーチ輪石に壁石を付け、その間に砂を充填した模型のアーチクラウン部へ集中荷重を載荷した実験2と実験3、壁石に一部分の抜けや壁のはらみ等の損傷がある場合とその損傷部分をモルタル補修した場合の実験4と実験5を行った。 輪石のみのアーチに比べ、輪石と壁石のあるアーチは、最大強度が大幅に増加することを模型実験で確認することができた。つまり、石橋における壁石の役割の重要性が判明したのである。実際の石橋でも壁石の状況を十分チェックし、確認することが管理上必要である。(5)実石橋の車両載荷実験の実施 実石橋を対象に、鉛直変位挙動や応おうりょく力挙動あるいは動的挙動を把握するため、20㌧車両を所定の位置に置いた載荷試験を実施した。錘おもりをある高さから落下させて振動状況を把握する重じゅうすい錘載荷試験(写真3.9)等により共振する写真3.8 壁石付きの輪石模型図3.8 図3.9 写真3.11 加速度を計測写真3.9 重錘載荷試験写真3.10 車両走行試験