石工養成事業

日本の石橋を守る会の石橋構築・修復技術者養成事業は2018年8月から、一般社団法人石橋伝統技術保存協会 (尾上一哉・理事長、本会会員)が運営する「肥後石橋技術者養成講座」に引き継ぎされました。

次世代につなぐ石橋構築・修復技術
「肥後種山石工技術継承講座」

 江戸時代の後期、肥後の種山村(現在の熊本県八代市東陽町)には、当時国内最高峰の石橋築造技術を有する石工衆がおりました。「種山石工」と呼ばれ、数々の見事な石造アーチ橋を架けたことで全国に名を馳せました。現在も各地に残る石橋は、その技術の確かさと当時の石工の心意気を示しています。
 しかし現在では、先人が残した見事な石橋が洪水などにより被害を受けた場合も、文化財として適切な技法で修理できる石工技能者は、極めて少なくなってしまいました。そこで日本の石橋を守る会では2011年から、先人の技術と心意気を絶やしてはならないという思いで、石橋構築・修復技術者の養成を図る事業を立ち上げ、「肥後種山石工技術継承講座」を開催しています。
 2014年度は、平成26年度文化庁芸術振興費補助金を受け、これまでの事業の報告と石造アーチ橋施工者の心得ともなる内容を目指した、「次世代につなぐ石橋構築・修復技術」と題した冊子を制作しました。これは書店で販売する書籍・雑誌ではなく、また発行部数にも限りがあるため、電子ブックにしました。「Adobe Flash Player版」、「HTML版」、「アプリ版」のうち、環境に最適のものを選んで閲覧してください。(最終更新:2018/10/19)

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